よくあるご質問FAQ

われわれの仕事をより知っていただくため、実際に寄せられた質問と、過去の実例を交えてご紹介させていただきます。

依頼

依頼可能な試験は?

私どもJMC(Japan Microbiological Clinic Co.,Ltd.)は微生物・微粒子に関する検査等を専業としております. 諸製造業や環境,また家庭など様々な分野における微生物・微粒子トラブルをお客様に代わって調査・解決するのが主な仕事です.お客様からお預かりした水(純水~河川水,海水など),食品,飲料といった様々なサンプルからの生菌数の測定,特定微生物の検出,検出微生物の同定や微粒子の組成分析など,様々な試験を実施いたします. まずはお気軽にお問い合わせ下さい.

依頼手順は?

まずはお電話,FAX,メールでご依頼内容をご相談下さい.実施可能であるかを判断し,可能であれば大体の納期と費用をお伝えいたします.よろしければ正式なお見積り書の発行となります.

同定可能な微生物の範囲は?

細菌,酵母,カビ類について同定サービスを提供しております.ウイルスについては弊社では実施しておりません.その他の微小生物(微細藻類など)についても一部同定可能です.また,病原性のある微生物については日本細菌学会および国立感染症研究所が定めるバイオセーフティ指針に基づき,「レベル2」以下のものに限らせていただきます.

サンプルはどのようにお渡しすればよいでしょうか?

宅配便にてお送り下さい.常温便かクール便かの判断はサンプル内容を考慮してお客様とご相談の上決定いたします.近郊(神奈川県内と東京都の一部)であれば弊社スタッフが直接受け取りにうかがう場合もございます.

機密保持契約を結んで検査依頼したい

弊社では必要に応じて,事前に機密保持契約を結んだ上での検査・試験を実施しております.契約については基本的にお客様が御用意された契約書に基づき,双方の承認の下,作成・実行されます.

検査・試験

素人でも報告書を読んで理解できますか?

弊社ではお客様にわかりやすく,をモットーに報告書を作成しております.お客様のご要望に合わせて書式を変更したり,難解な用語には解説を入れるなど,ご依頼いただいたお客様が満足いただけるよう心がけております.また,お電話,メール等による御質問もアフターケアの一つと考えておりますので,お気軽にお問い合わせ下さい.

適切なサンプリング方法が分かりません…

試験内容によりサンプリング方法が異なります.現場の状況をお伝えいただければ,弊社の経験豊富なスタッフによりサンプリング方法をご指定いたします.また,直接現場に出向いてのサンプリング法の研修も実施いたします(別途費用が発生いたします).サンプリング容器等は弊社からすぐに使用できる状態で発送することも可能です.

自社製品から回収された微生物の種類を特定したい

弊社では微生物(細菌,酵母,カビ類)の属・種の同定サービスを提供しております.まずは光学顕微鏡による観察,コロニー性状の観察を行ない,細菌か真菌(酵母,カビ)の判定をします.それに応じてDNA配列の特定箇所を増幅・解読し,弊社独自のデータベースで相同性検索を行ないます.DNA配列解析結果がコロニー性状,形態と矛盾しなければ同定結果とします.報告書には同定された菌種についてのショートコメントとバイオセーフティレベルなどの情報を記載いたします.納期は基本的に2週間です(単離状況により異なります).また,オプションとして電子顕微鏡による形態観察画像の提供も行なっております.

純水中から検出された異物が生物か非生物かを調べたい

培養法および直接検鏡法(孔径0.2μmのフィルターで捕捉後,染色して観察する手法)で生物と非生物の判定をします.非生物の場合,電子顕微鏡観察やEDX(エネルギー分散型エックス線マイクロアナライザー)による元素分析も実施可能です.

公定法に無い内容の試験を依頼したい

まず,お客様から試験の概略を伺い,弊社でご依頼内容にマッチする試験方法の有無を検討いたします.適切な方法が無い場合は様々な文献等を参考にしながら,お客様とご相談の上,独自の方法による試験を実施いたします.

検出された菌株を保管してもらえますか?

弊社で検出した菌株については(1)スラント(斜面培地)による冷蔵保存,(2)-80℃でのグリセロールストック,の2系統で3ヶ月間保存させていただいております.それ以降の保存,または凍結乾燥体の作成などは別途ご相談の上実施しております.

食品製造業界

食品工場内で発生した微生物トラブルの解決法を知りたい

弊社では微生物トラブルの発生した現場,およびその周辺のサンプリングを徹底して行ない,原因となった微生物の特定を行ないます.発生箇所やその原因を推定し,防除法を提案させていただきます.従来行なっていた防除法を実験室内で再現することで,ターゲットとなる微生物の耐性度を調べます.それに応じて新たな防除法を模索し,実用段階までの試験を幅広く実施させていただきます.

製薬業界

製薬GMPに準拠した試験を依頼したい

弊社では自社ビル内にクラス1000(実測値1000以下)のクリーンルーム施設(2002年8月完成)を完備しており,製薬GMP試験をはじめ,無菌医薬品を対象とした試験が実施可能です.作業の様子を外部から見学することもできますので,お気軽にお問い合わせ下さい.

不動産業界

管理物件ビルの壁面に黒ずみが発生して困っています…

黒ずみの原因がカビなどの生物によるものか,また粉塵などによるものかを培養法と光学顕微鏡による観察で確認します.生物が原因だった場合はその除去方法を検討します.また,非生物によるものの場合サンプリング箇所を増やして発生源を特定するなどの作業を行ないます.