抗菌・除菌試験Antimicrobial Testing

JIS抗菌試験,各種洗剤・ウェットワイパー類の除菌試験,次亜塩素酸水・オゾン水等の殺菌性能試験など,各種公定法に準拠した試験を実施いたします.

JIS抗菌試験JIS Antimicrobial Test

JIS Z 2801.5(抗菌加工製品)およびJIS L 1902 8.1(繊維製品の抗菌性試験方法,ただし8.1.4.5.3を除く)について,JNLA登録試験機関として認定を受けております.また,ISO/IEC 17025に基づく試験所認定を取得しており,ILAC MRAの枠組みのもと,国内外で広く受け入れられる信頼性の高いデータをご提供いたします.その他のJIS抗菌試験についてもお気軽にご相談下さい.

JIS Z 2801.5(抗菌加工製品)

概要

JIS Z 2801(抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果)は抗菌加工を施した製品の表面における細菌の増殖抑制効果を定量的に評価する試験です.弊社はこのうち,5に規定された試験方法について,2010年2月18日からNITE(製品評価技術基盤機構)よりJNLA登録試験機関として認定(登録番号:100293JP)されています.

対象となる品目

繊維製品および光触媒抗菌加工製品を除く,プラスチック製品・金属製品・セラミックス製品など,抗菌加工を施した製品(中間製品を含む)が対象となります.粉末・液体・空間除菌等の評価には適用できません.

試験方法

50mm×50mmの試験片(抗菌加工品および無加工品)に試験菌液0.4mLを滴下し,40mm×40mmのフィルムで被覆した後,35±1℃・相対湿度90%以上の条件で24時間培養します.培養後,試験片から菌を洗い出して生菌数を測定し,無加工品との比較から抗菌活性値を算出します.試験菌種はグラム陰性菌として大腸菌(Escherichia coli)およびグラム陽性菌として黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)の2菌種を用います.この規格の試験方法によって得られる抗菌活性値が2.0以上のとき,抗菌加工製品は抗菌効果があるものと判断されます.

JIS Z 2801.5 試験方法

試験片とフィルム

JIS L 1902(繊維製品)

概要

抗菌加工を施した繊維製品の表面における細菌の増殖抑制効果を定量的に評価する試験です.JIS L 1902(繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果)8.1に規定された菌液吸収法について,弊社は2026年2月18日からJNLA登録試験機関として認定されています.なお,ATP量による定量法(8.1.4.5.3)は弊社の登録範囲外となります.

対象となる品目

布帛(ふはく)・詰めもの・糸・衣服素材・寝具・家具用繊維・雑品を含む,不織布を含む全ての繊維製品が対象となります.また,使用される抗菌剤の種類は,有機,無機,天然又は合成を問わず,加工方法も練り込み,後加工又はグラフト処理の種類を問わず適用されます.

試験方法

抗菌加工試験片および無加工試験片(各約0.4g)に試験菌液を接種し,37℃で24時間培養します.培養前後に試験片から菌を洗い出して生菌数を測定し,無加工品との比較から抗菌活性値を算出します.試験菌種はグラム陽性菌として黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)および肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)を標準菌種として用います.この規格の試験方法によって得られる抗菌活性値が2.0以上のとき,抗菌加工製品は抗菌効果があるものと判断されます.

洗剤除菌試験Detergent Sanitizing Test

洗剤・石けん公正取引協議会が定める試験方法に基づき,住宅用・台所用(スポンジ)・洗濯用合成洗剤の除菌効果を評価いたします.弊社は全カテゴリにおいて同協議会の公認試験機関として認定されており(2026年現在),製品への「除菌」表示のためのエビデンスとなるデータを提供可能です.

住宅用合成洗剤の除菌試験

概要

家庭用品品質表示法に規定される住宅用・家具用の合成洗剤および石けんを対象として,硬質表面上の細菌に対する除菌効果を評価する試験です.

試験方法

ステンレス試験片(直径20mm)に試験菌液を接種した後,試験試料を接種し,5分間静置します.その後,試験片から菌を洗い出して生菌数を測定し,対照試料との比較から除菌活性値を算出します.試験菌種はグラム陰性菌として大腸菌(Escherichia coli)およびグラム陽性菌として黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)の2菌種を用います.2菌種ともに初発の菌数に対して対数値で2以上の減少(99%以上減)が見られた場合,除菌活性ありと判定されます.試験に際しては,反応停止条件の確認のための不活性化剤の効果の確認試験を併せて実施します.

台所用合成洗剤の除菌試験

概要

家庭用品品質表示法に規定される台所用の合成洗剤および石けんを対象として,スポンジ上の細菌に対する除菌効果を評価する試験です.

試験方法

円柱状のスポンジ試験片(直径24mm,厚さ30mm)に試験菌液を接種し,揉み込んだ後1時間放置します.その後,試験試料(原液)を接種して揉み込み,スポンジから菌を洗い出して生菌数を測定し,対照試料との比較から除菌活性値を算出します.試験菌種はグラム陰性菌として大腸菌(Escherichia coli)およびグラム陽性菌として黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)の2菌種を用います.2菌種ともに初発の菌数に対して対数値で2以上の減少(99%以上減)が見られた場合,除菌活性ありと判定されます.試験に際しては,反応停止条件の確認のための不活性化剤の効果の確認試験を併せて実施します.

洗濯用合成洗剤の除菌試験

概要

家庭用品品質表示法に規定される洗濯用の合成洗剤および石けんを対象として,繊維製品上の細菌に対する除菌効果を評価する試験です.

試験方法

綿布の試験片に試験菌液を接種し,所定時間乾燥させます.乾燥後の試験片を負荷布を巻き付けたスピンドルに挿入し,試験試料溶液の入った容器に投入して,専用の回転装置を用いて10分間回転(60回転/分)させます.その後,試験片を不活性化剤に投入して除菌反応を停止させ,試験片から菌を洗い出して生菌数を測定し,対照試料との比較から除菌活性値を算出します.試験菌種はグラム陰性菌として大腸菌(Escherichia coli)およびグラム陽性菌として黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)の2菌種を用います.2菌種ともに初発の菌数に対して対数値で2以上の減少(99%以上減)が見られた場合,除菌活性ありと判定されます.試験に際しては,反応停止条件の確認のための不活性化剤の効果の確認試験を併せて実施します.

ウェットワイパー類の除菌試験(JIS S 3303) Wet Wiper Sanitizing Test

ウェットティッシュや紙おしぼりなどのウェットワイパー類が非多孔質表面(プラスチック・金属・セラミック等)に対して示す除菌効果を評価する試験です.本試験は,一般社団法人日本衛生材料工業連合会(JHPIA)の自主基準に基づき長年実施されてきましたが,2025年5月に「JIS S 3303 ウエットワイパー類の除菌性能試験方法及び除菌効果」として日本産業規格(JIS)に制定されました.弊社はJHPIAよりJIS S 3303実施の認定試験機関として認定されております(2026年現在).

ウエットワイパー類の除菌試験について

概要

JIS S 3303(ウエットワイパー類の除菌性能試験方法及び除菌効果)に基づき,ウェットワイパー類の非多孔質表面に対する除菌性能を評価する試験です.本試験をクリアすることで,製品への「除菌マーク」の表示が可能となります.

対象となる品目

ウェットティッシュ,紙おしぼりなどのウェットワイパー類のうち,テーブル・ドアノブ・キッチン周りなどの非多孔質表面(プラスチック・セラミック・金属等)への除菌を標榜するもの

試験方法

ステンレス板の試験担体に試験菌液を接種し,見た目が乾燥するまで放置した後,おもりに装着した試験試料で試験担体表面を5往復拭き取り,5分間放置します.その後,試験担体から菌を洗い出して生菌数を測定し,対照試料との比較から除菌活性値を算出します.試験菌種はグラム陰性菌として大腸菌(Escherichia coli)およびグラム陽性菌として黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)の2菌種を用います.2菌種ともに初発の菌数に対して対数値で2以上の減少(99%以上減)が見られた場合,除菌活性ありと判定されます.試験に際しては,反応停止条件の確認のための不活性化剤の効果の確認試験を併せて実施します.

次亜塩素酸水等の殺菌性能試験Bactericidal Efficacy Test for Electrolyzed Water

JIS B 8701(次亜塩素酸水生成装置)の附属書Cに規定された殺菌性能試験方法に基づき,次亜塩素酸水・電解次亜水・水道電解水などの電解生成水の殺菌性能を定量的に評価する試験です.生成装置メーカーをはじめ,電解生成水を製品として販売する事業者など,幅広いニーズに対応いたします.

概要

JIS B 8701:2023では,次亜塩素酸水生成装置が生成する水について,殺菌性能の基準が規定されています.次亜塩素酸水については2菌種に対する殺菌性能値がいずれも6.0以上(5.1.3 a),水道電解水については2.0以上が要求されます(5.1.3 b).本試験は,附属書Cに規定された試験方法に基づき,これらの基準への適合を確認するものです.

対象となる品目

次亜塩素酸水生成装置が生成する各種電解生成水(次亜塩素酸水,電解次亜水,水道電解水等)が対象となります

試験方法

所定濃度に調製した試験液に試験菌液を混合し,30秒間接触させた後,チオ硫酸ナトリウムを用いて反応を停止.試験液中の残存菌数を測定して殺菌性能値を算出します.試験菌種はグラム陰性菌として大腸菌(Escherichia coli)およびグラム陽性菌として黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)の2菌種を用います.

その他(公定法の無い試験等)Other Tests (Non-Standardized Methods)

公定法が定められていない品目を対象とした除菌試験や殺菌試験を実施いたします.現状では,具体的な試験方法が定まっていない品目が多く,どのような試験を実施すべきかお悩みのお客様も多いと思います.弊社では既存の試験方法・規格を参考に,お客様とお打ち合わせを重ねながら適切な試験方法を設計し,信頼性の高いデータを提供いたします.

例えばこんなケースに

強アルカリ性電解水

強アルカリ性電解水の殺菌性能については現状では公的な試験方法が定まっておらず,最も近いと思われるJIS B 8701殺菌性能試験とも反応停止条件が共有できませんが,酸による中性化や,水による希釈などで不活性化することで評価が可能になります.

非洗剤の液体製品

界面活性剤の含まれない,あるいは洗剤の規定未満の製品についても,目的に寄っては洗剤除菌試験の方法やその他の規格を用いて除菌活性の評価が可能です.(ただし,洗剤としての除菌効果を担保するものではありません.)

異なる菌種を対象とした試験

除菌・抗菌試験での評価に一般的に用いる大腸菌(Escherichia coli),黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus)以外の菌種(細菌・真菌)を対象とした試験も実施可能です.お客様ご指定の菌種,使用目的や使用現場に合わせた菌種のチョイス,各種菌株保存機関からの菌株の入手もサポートいたします.


その他,抗菌・除菌試験関連でご不明な点ございましたら何なりとお問い合わせ下さいませ.初めてのお客様でも安心してご相談いただけるよう,スタッフ一同丁寧に対応させて頂きます.

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