様々な検体から検出された菌株や,お客様から直接ご提供いただいた菌株を対象に,各種ファクターに対する耐性試験を実施いたします.検体からの検出および同定試験と同時に実施することをお勧めいたします.
耐熱性(〜121℃),耐薬品性(各種製剤,抗生物質,各種電解水など),耐UV性 etc.
冷却水,浴槽水中のレジオネラ属菌の検査並びに特定をいたします.特定については,血清型の判定,DNA特定領域の増幅による判定,DNA配列解析による種の特定のいずれも実施可能です.
給湯水,クーリングタワー,加湿器,浴槽(24時間循環式風呂),温泉,公衆浴場など.
平成11年11月26日付で旧厚生省 生活衛生局企画課から「建築物における冷却塔の衛生確保について」(平成8年9月13日衛企第113号本職通知)に加え,特別養護老人ホーム等で使用されている循環式浴槽を感染源とするレジオネラ症患者発生の防止を念頭においた事等も注意する旨の通知がありました.
さらに,平成15年2月14日厚生労働省健康局長通知第0214004号で「公衆浴場における水質基準等に関する指針」が改定され,公衆浴場における遊離残留塩素濃度の基準が,「0.2〜0.4 mg/L程度を保ち,最大1.0 mg/Lを越えないよう努めること」と改定されました(改定前は「0.2〜0.4 mg/Lを2時間以上保つことが望ましい」).
浴槽水のレジオネラ属菌の基準値は10cfu/100ml未満(クーリングタワーは100cfu/100ml未満)と定められています. 特に,レジオネラ感染症のリスクの高い老人施設や,老若男女不特定多数の人間が集まる公衆浴場においては,万全なレジオネラ対策が望まれるところです.
レジオネラ属菌(Legionella sp.)は,1976年にアメリカ・ペンシルベニア州で開催された米国在郷軍人会の参加者および周辺住民に発生し,34名を死亡させた肺炎の原因菌として分離された.属名は,在郷軍人(Legionnaire)にちなむもので,このとき分離されたL. pneumophilaを標準菌種として,現在までに50種3亜種が知られる(2006年10月現在).水圏や土壌に常在する「環境菌」と考えられ,自然界ではアメーバや藻類と共生しているとされる.主な感染原因として,空気中を浮遊するエアロゾル(微小水滴)内に含まれるレジオネラ菌を呼吸により吸い込んでしまうことが挙げられる.
高解像のSEM(scanning electron microscope=走査型電子顕微鏡)により,より詳細な微生物の観察が可能です.カビ類,放線菌,珪藻などの微細藻類,有孔虫などの詳細観察に是非ご利用下さい.経験豊富なJMCのSEM技術を是非お試し下さい.
ビル,マンション等の室内や食品製造環境の衛生管理の一環として,エアサンプラーを用いた空中浮遊菌,落下菌および付着菌の測定を行ないます. また,(※条件によっては屋外での測定も可能です)肉眼により確認できる汚染部からのカビの検出を行ない,検出されたカビについて数的または臭気に異常が見られる場合,そのカビの種レベルまでの同定試験や各種薬剤等に対する耐性試験,カビ毒の有無の調査などを実施いたします.
エアーサンプラーはお手軽なレンタルで!
使用頻度が低い,また臨時でお使い頂きたい場合にエアーサンプラーのレンタルをご利用下さい.校正済みのMerck社のMAS-100(校正証明書のコピー添付)を複数台ご用意しております.ハイスペックなベストセラーモデルをお手軽価格でご使用いただけます.
各種オプションで手間いらず!
必要な培地のご提供や,培養,計数の代行など追加オプションをご用意しております.培養設備を持たないお客様も安心してご利用頂けます.また,特殊な条件を必要とする特定菌の検出やその他イレギュラーな検査に関するご相談も可能な限りご対応させて頂きます.
一度のご利用で2台まで,貸し出し日数は2日間〜(発送および返送日数除くとさせていただきます.スケジュールの都合上,なるべく早めにご予約いただきますよう宜しくお願い致します.
※貸し出し条件(価格,貸し出し可能日数,可能台数 etc.)についてはお問い合わせ下さい.
また,中・長期のお貸し出し,ご購入のご相談もお受けしております.お気軽にお問い合わせ下さいませ.
製品検査や製造環境から検出された微生物を用いたBI(biological indicator)を作成いたします.現在,芽胞菌を中心に様々なBIが市販されていますが,適正な殺菌条件を設定するためには,実際に検出された微生物への効果を評価するのが効果的です.
すでに単離された菌株のほか,お客様のサンプルから弊社で分離・単離した菌株を用いて作成することができます.弊社で単離した菌株については,お客様のご希望に応じた耐性試験(耐熱,耐UV,耐薬品性など)を実施し,耐性度を確認してから使用いたします.(右画像はGFフィルターを担体とし,滅菌バッグに封入した例)
作成したBIは,弊社で復元試験を行ない,確認した上でお客様にお渡しいたします.簡単な取扱説明書と,必要に応じて確認用の液体培地をセットいたしますので,初めて使用される方でも安心して取り扱いできます.